ハルに風邪ひいた

駆け出し宇宙工学者が気が向いたときに書く方のブログ

リヴリーは死んだ。僕は生きている。

小学四年生の僕は、大人のイケない世界に足を踏み入れようとしていた。オンラインゲームを始めたのである。 『リヴリーアイランド』というそのゲームは、当時ゲームボーイアドバンスに大脳皮質の全てを支配されていた僕にとってはあまりに革新的だった。ゲー…

連載開始のおしらせ

東京大学のオンラインメディアUmeeTにて、連載を始めることになりました。前回の記事を読んでくれたUmeeT初代編集長の杉山大樹さんのお声がけで実現した企画です。気が向いた時に気が向いたことを書く超個人的なブログながら、自分以外の人間に良い時間を与…

それでも、まるい地球を選びたい

今年の正月休みは、実家の布団でフルタイムを過ごすはめになった。インフル・ザ・フィーバーである。 年末にかけての追い込みの半徹夜が響いたのだろう、帰省初日から順調に体調は悪化していき、いよいよ大晦日の朝にピーク。40度の熱、ほぼ幻覚のような夢、…

塩と涕と歳と汐

幼い頃、僕は泣き虫だった。 幼稚園の音読発表会で、本のページがうまくめくれなくて泣いた。担任の先生が慌てて飛んでくる光景と、母親が客席で赤面している光景は覚えているが、その後泣いている理由をどう先生に説明したのかは思い出せない。いや、さっさ…

世界、穴だらけ

救急車を初めて見た時のことをよく覚えている。 そのとき僕は父の運転する車の後部座席に乗っていた。サイレンの音が遠くから近づいてくると、その音波の振幅に比例して交差点に緊張感が高まり始めた。緊張感は空気を揺らがせる。その揺らぎが歩行者たちの足…