ハルに風邪ひいた

駆け出し宇宙工学者が気が向いたときに書く方のブログ

連載開始のおしらせ

東京大学のオンラインメディアUmeeTにて、連載を始めることになりました。前回の記事を読んでくれたUmeeT初代編集長の杉山大樹さんのお声がけで実現した企画です。気が向いた時に気が向いたことを書く超個人的なブログながら、自分以外の人間に良い時間を与…

それでも、まるい地球を選びたい

今年の正月休みは、実家の布団でフルタイムを過ごすはめになった。インフル・ザ・フィーバーである。 年末にかけての追い込みの半徹夜が響いたのだろう、帰省初日から順調に体調は悪化していき、いよいよ大晦日の朝にピーク。40度の熱、ほぼ幻覚のような夢、…

塩と涕と歳と汐

幼い頃、僕は泣き虫だった。 幼稚園の音読発表会で、本のページがうまくめくれなくて泣いた。担任の先生が慌てて飛んでくる光景と、母親が客席で赤面している光景は覚えているが、その後泣いている理由をどう先生に説明したのかは思い出せない。いや、さっさ…

世界、穴だらけ

救急車を初めて見た時のことをよく覚えている。 そのとき僕は父の運転する車の後部座席に乗っていた。サイレンの音が遠くから近づいてくると、その音波の振幅に比例して交差点に緊張感が高まり始めた。緊張感は空気を揺らがせる。その揺らぎが歩行者たちの足…

道徳が揺さぶればこんにちは

19時になってようやく少し陽が傾き始めると、ガロンヌ川はこれでもかとせわしなく、かしましく、キラめき始めた。 乱反射、乱反射。 学会のため訪れたフランス・トゥールーズで、僕は時間を持て余していた。教授とのディナーの約束は19時45分。あと45分。う…