木漏れ日がところてん
夏ごろに作った短歌を中心にまとめた。ただそれだけの回です。
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在り方を問う後頭部に突き刺さるレクイエムのごときYMCA
(無常観-無常感)×0.1のような明け方5時の青ねぎ
毒色のサーティーワンを舐めたあと手を繋ぐより繋がれたい昼
iPhoneの宵、酔い、余韻の予測
今、君と朝まで呑みたいと思う
何者かの何かのための軒下で監視カメラと分け合う雨音
生爪の裏の肉片をすりつぶし「人生は長い暇つぶし!」なう
名も知らぬ町に名がありその町で名もなき僕のためだけのローソン
ブレスケアのbreath taking、はっとして、ほっとして、バス、君を連れ来る
火葬場にちいちゃんの世界がありつまり人はいつでも幸せであれる
大丈夫の真ん中の人大丈夫?の真ん中の人大丈夫だよね?
うたかたとほうまつを足して2で割ってあわよくば夏の答えを知りたい
砂時計内の砂A、砂Bが出会うようにして今日も君と朝
変拍子的三三七で頭かく
言えない理由を聞いているのに
潰れれば赤い塊になるきみのツンデレひとつ愛しくて草
レバニラを上手に作りたいというデジャブ人間であるのは束の間
READMEにREADYOU
夜、この街の空気はぼくらを邪魔せずにある
満月に少し足りない夜だけは足りない人の足りなさが好き
木漏れ日がところてんきみの弾力がきみの弾力が、きみ、きみのための夏
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冬はきらいだ!